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著作権トピックス_2021年5月

 今月は、改正著作権法が成立しました。

 

2021年5月26日 改正著作権法が成立

 

 国立国会図書館やその他の図書館の資料を利用者に直接データで送信できるようにすること、および放送番組のインターネット同時配信(追っかけ配信、見逃し配信を含む)に関する権利処理を円滑化することを目的とする改正著作権法が26日、国会で可決成立しました。

 

 施行期日は、国立国会図書館については交付日から1年を超えない範囲内で政令で定める日、その他の図書館については交付日から2年を超えない範囲内で政令で定める日、放送番組のインターネット同時配信については令和4年(2022年)4月1日です。

 

 改正法の詳細は、下記の文化庁のホームページから閲覧できます。

 https://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/detail/mext_00014.html

 

 その他には、中国の著作権法改正の話題が多くのメディアで取り上げられていました。

 

2021年5月30日 中国、著作権法を改正 意識高まり、罰則強化

 

 中国は、権利侵害への罰金などを強化した改正著作権法を6月1日に施行することになりました。日本のテレビドラマ作品などが動画サイトに大量に無断流出するなど海賊版が横行し、各国から批判を浴びてきた中国ですが、改正の背景には国内での著作権意識の高まりもあるようです。

 

 改正法では、著作権侵害への賠償額上限を50万元(約850万円)から500万元に大幅に引き上げるほか、権利侵害で得た不当な利益に対し、罰金に相当する「懲罰的な賠償」も規定しています。

 

 中国では、厳しく情報が監視されていますから、本気で取締ろうと思えば相当な効果がでるのではないでしょうか。それが我が国の海賊版被害撲滅にもつながれば良いと思います。